社長のコーヒー教室

第2回 ドリップ式コーヒーのいれ方

「高級コーヒー豆を手にいれたのに、いざいれてみると期待どおりの味がでない...」「いったい普通の豆とどこが違うの?」こんな思いをされたことのあるコーヒー愛好者の方は、実に多いことと思います。

私の経験からすると、しかし、その原因は必ずしもコーヒー豆の品質ばかりではありません。コーヒーの味・風味を正確に引き出す「いれ方」がなされていない、という場合が実に多いのです。間違ったいれ方をしては、どんなに素晴らしい素材からでも、その良さを引き出すことはできません。

そこで今回は、おそらく最も一般的と思われるドリップ式(フィルターをセットした漏斗状の器具にコーヒーの粉をいれ、お湯を注ぐ方式)を例にとって、コーヒーの味・風味を正確に引き出すいれ方をご説明させていただきます。

1.コーヒーをいれる前の準備

おいしくコーヒーをいれるためには、お湯の注ぎ方などはもちろん大切な要素となります。しかし、それだけではありません。とくに、お湯を注ぐ前の準備は、コーヒーの味にとって非常に大きなウェイトを占めます。しかし、これらのことがあまりにもおろそかにされている、というのが私の印象です。

保存容器

コーヒーは空気に触れると酸化しやすく、風味がそこなわれます。専用の保存容器に入れて、高温・多湿の場所を避けて保存して下さい。

粉の分量

1杯10〜13g(ティースプーン山盛り3杯)が標準です。
薄め・濃いめの調節は、お湯を注ぐスピードではなく、コーヒーの分量によるほうが無難です。

新鮮なものを、そして硬水よりも軟水をつかいましょう。硬水の多くに含まれるカルシウムやマグネシウムは、コーヒーの味に影響を与えます。
水道水は軟水ですが、カルキなどの匂いが気になります。浄水器などを利用する事で、コーヒーの味が見違えるようにかわる場合があります。

コーヒーカップ

あらかじめ温めておきましょう。コーヒーは熱いうちに味わう事を心がけてください。

2.お湯を注ぐとき

お湯の温度

沸騰したお湯は、コーヒーのまろやかな味を損なう成分を抽出してしまうため、お勧めできません。90度ぐらいのお湯を使いましょう。

お湯の注ぎ方

粉全体にいきわたるようにお湯を軽く注ぎ、粉を膨張させます。
20秒ぐらい間をおいた後、本格的にお湯を注ぎます。

メーカーによる違い

どのコーヒーメーカーの器具を使うかによって、お湯の注ぎ方が異なるので注意して下さい。
「カリタ」の器具の場合、3〜4回に分けてお湯を注ぎます。3分位で注ぎ終わるようにします。
「メリタ」の器具の場合には、粉の膨張後、一気に適量のお湯を注いで下さい。
 

3.飲む前に...

砂糖

甘味を加えるだけではなく、コーヒー自体の味のバランスをとり、また、ひきたてる要素にもなります。
純度が高く湿りにくいグラニュー糖などがお勧めできます。コーヒーにも溶けやすく、味もあっさりしています。

ミルク

砂糖はコーヒーの苦味をおさえるのに対して、ミルクは酸味をやわらげてくれます。

以上のような簡単な注意と少しの手間によって、コーヒーの味・風味を正確に引き出すことができます。時間に追われることの多い今日、面倒に思われる向きもあるかも知れませんが、こういった作業も意外に生活に潤いを与えてくれるものです。

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